設立趣旨書

「LEAVE NO ONE BEHIND」誰ひとり取り残さない! 2015年9月に国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)、17のゴールと169のターゲットからなる将来にわたって地球上の すべての人々が安心して生活できる取り組みです。その中で8番目の目標に、“働きがいも経済成長も”とあります。2030年までに、若者や障がい者を含むすべての人々の平等、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、ならびに同一労働同一賃金を達成す るとする目標がありますが、障がいを持つ方々の環境は、まだまだ改善されるべきであると考えます。障がい者雇用促進法に基づく平成29年度の障がい者就職率では、身体障がい者58.5%、知的障がい者52.5%、精神障がい者は16.5%に留まっています。しかしながら、これらのうち障がい者施設における作業所への就職が59.1%を占め、一般企業等への就職に、さらに力を入れていかなけ ればなりません。私たち、ジャパン・ハート デリバリーは、障がい者の方々が働いて収入を得る機会を提供する為に、トイレットペーパーの包装及び表示作業を委託し、その製品を自治体及び民間企業、一般の皆様に購入をしていただく活動を行ってまいりました。今後は活動 内容を拡大し、障がい者の方々のスキルアップを目指すと共に、働きがいと生きがいを感じてもらえるよう活動してまいります。 また、日本における貧困問題も重要な課題と考えます。7人に1人が貧困状態であると言われている世帯の半数は、ひとり親世帯といわれています。貧困から子への虐待に繋がるケースも頻繁に取り上げられています。私たち、ジャパン ・ハートデリバリーは、動物親子の愛情 写真展を通じて親子の絆を深める機会の提供を行っています。プロ写真家やアマチュア写真家のご協力をいただきながら、さらに展示会を拡大させ、子どもの人権についても親子で話し合う機会の提供を行っていきます。 さらに、子どもたちの学びの場では、放課後児童クラブや自治体が運営する寺子屋教室などありますが、子どもたちが安心して楽しく学べる、興味をもって学習できる場の提供は必要であると考えます。特に学習面では理系離れが顕著であり、科学のおもしろさ、楽しさを実際に体験することで学習意欲に繋がることを期待しています。私たち、ジャパン・ハート デリバリーは、これまで小学校3年生に光に関する学習として、子どもたちにピンホールカメラの製作、撮影、現像を体験してもらい科学に興味を持ってもらうとともに、作品展示会を行う活動をしてきました。さらに、今後は、高校生、大学生にも参加してもらい、科学の実験を通じて子どもたちの学習力向上に寄与していきた いと考えています。 最後に、「Everybody has talent」(誰もが才能を持っている)この言葉通りに私たち、ジャパン・ハートデリバリーの活動を通じて働きがいや生きがいを得て社会生活を楽しむことができ、それが社会全体の利益に繋がることを目指していきます。多くの企業、個人の皆様のご賛同をいただき、さらなる発展を目指しまた、特定非営利活動法人は、定期的な総会の実施や法令等で定められた書類の作成・提出、市民への情報公開等を適切に行うことで、健全な運営ができると考え、この度、特定非営利活動法人を 設立することととし、そしてここに特定非営利活動法人ジャパン・ハートデリバリーを設立します。 

 

 

特定非営利活動法人ジャパン・ハートデリバリー

理事長 鈴木浩二